ストリート

ストリートでは未だに物々交換が行われる。俺は例えば服を貰い、代わりに音楽を渡す。お互いが人生をかけているものを交換しあうのだ。 

 

それは単なるものの交換というよりも、人生観やライフスタイル、思想なんかを交換し、分け合っているという事に等しい。 

 

大量生産され、クリック１つで物が手に入る世の中で、直接作った人から貰う物には、輝きと驚きというマジック、そして確かな説得力があるんだ。 

 

道端で生まれた新たな繋がりが、新たな出会いを呼んでくれる。そうやって広くなっていく俺の世界の根底には、道端で覚え深く根付くカルチャーがある。その中で生きていく事は幾つになっても堪らなく刺激的だ。 こんなアヤフヤな世界で俺が大切にし、信じている基準は今でも現場感だという確信に今至った。それがここでは全てなんだよ。